FAQ

FAQ（設置編）

6	ログが突然消えてしまいました

原因
- 掲示板やカウンタで、ある日突然ログが消えてしまうことがあります。
- この原因は大概「同時アクセス」によるものです。例えば掲示板の場合、以下の一連の処理を行います。
  
  ログを読み込み → 読みこんだログに新規記事を追加 → ログを上書き
- 「ログを上書き」するときに、ほんのわずかな時間ですが、旧ログを一旦消して新ログを書くという処理を行います。
- その旧ログを消したタイミングに、たまたま他の誰かの投稿があってログの読みこみ処理が重なると、何もないログを読みこんだ状態となり、後者の投稿処理で「何もない」ままログを「上書き」してしまってログが空っぽとなります。
対策
- 対策としては、「ファイルロック機能」があります。
- 要は、原因となるプログラムの二重起動を防ぐ（排他制御）という対策です。
  - 原理としては、ログの更新処理の際に一時的に「ロックファイル」を生成させ、その間は次の更新処理が来ても「待たせる」ようにします。
  - そして更新処理が完了すると「ロックファイル」を削除し、次の更新処理を開放するというものです。
- 当サイトで配布するCGIスクリプトではこの「ファイルロック機能」をオプションでつけていますので、設定で「あり」とすることをおすすめします。
  【設定例】 $lockkey = 1;　（symlink関数を使うファイルロックの場合）または $lockkey = 2;　（mkdir関数を使うファイルロックの場合）
- ただしファイルロック機能の使用に関して注意すべき点があります。
補足
- ファイルロック機能を施したかたといっても完全ではないこと述べましたが、やはり重要なことは普段から「ログのバックアップをまめに取る」という習慣付けが大切だと思います。
- ファイルロック機能と合わせた運用を行いましょう。

7	ダウンロード状態となります（又はソース表示されてしまいます）

原因と対処
- プログラムそのものがダウンロード状態になったり、ブラウザ上にソース表示される場合は以下の２点が考えられます。
  
  ■サーバがCGIファイルだと認識していない。
  これはプロバイダによってそれぞれ設置上の規定があるので、設置手順のページを参照するか、プロバイダへ直接問い合わせてみる他ありません。
  プロバイダによっては、ホームページディレクトリに以下のような .htaccess という設定ファイルを置く必要がある場合があります。
  
  AddType application/x-httpd-cgi .cgi
  
  .htaccessファイルを設置するには、上記の内容のファイルをメモ帳などのエディタで作成し（このとき、行の最後に改行が必要です）、所定の位置にアスキー（テキスト）モードでＦＴＰ転送します。パーミッションの設定は必要ありません。
  ■サーバがNTサーバでPerlIS仕様の場合
  これは表示ヘッダー部分に以下のように追加修正することで対応することが可能です。
  ◆修正前
  　print "Content-type: text/html\n\n";
  ◆修正後
  　print "HTTP/1.0 200 OK\n";
  　print "Content-type: text/html\n\n";
補　足
- その他、CGIのファイル名で ***.cgi という拡張子を ***.pl にしなければならないとか、ＦＴＰ転送後にプロバイダ側に登録する必要のある場合など、諸々の原因が考えられます。
- いずれにしてもはっきりしない場合はプロバイダ固有の設置手順を確認することが大切です。

8	フルパスを求めるには。

「フルパス」を求めるにはシェルの使えるプロバイダでは簡単に知ることができますが、現実にはシェルの使えないプロバイダの方が多く、それは容易ではありません。
そこでフルパスを表示させることのできるユーティリティを使って表示させることができます。以下のフォームボタンをクリックすると入手ページへジャンプします。

9	WEBから文法チェックを行いたい。(UNIXサーバのみ)

CGIスクリプトの文法チェックを行うにはシェルの使えるプロバイダでは簡単に行う事ができますが、現実にはシェルの使えないプロバイダの方が多く、それは容易ではありません。
そこでブラウザからCGIスクリプト簡単にチェックすることのできるユーティリティの使用をお勧めします。また文法チェックの他に、Perlのパスや改行コードなどもチェックします。
以下のフォームボタンをクリックすると入手ページへジャンプします。

10	掲示板等での投稿時間がずれます

掲示板等での投稿時間が実際の時刻とずれる場合、以下のパターンによって対処を行なってください。
パターン１：時間単位でズレが生じる場合（数時間ずれる）
KENT WEBで配布するスクリプトは海外設置のサーバでも日本時刻となるようにタイムゾーンを日本時間に合わせています。

この1行がスクリプトの時間取得の前にあります → $ENV{'TZ'} = "JST-9";

しかしながらごく一部のサーバでは、この環境変数を認識できなかった場合などには現地時刻やグリニッジ国際標準時刻となってしまうようです。
そこで強制的に時刻修正するには以下のようにします。
```
【例】時刻が９時間進んでいる場合：９時間もどす処理（時刻は秒換算します）

  変更前：($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdst) = localtime(time);
  変更後：($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdst) = localtime(time -9*60*60);

　　または、


  変更前：$times = time;
         ($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdst) = localtime($times);
  変更後：$times = time -9*60*60;
         ($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdst) = localtime($times);
```
パターン２：分単位でズレが生じる場合（数分ずれる）

分単位でズレが生じる場合には、これはサーバ機のシステム時計の時間ズレの可能性があります。
この場合はプロバイダへ時刻修正のお願いのメールを出すか、急ぐ場合にはパターン１での強制時刻修正を行なえばいいと思います。