FAQ

FAQ（設置編）

1	サーバエラーが出ます

これは汎用的なエラーメッセージでこれだけでは原因を特定できないのが正直なところです。
しかしながら、一般的には以下の原因が考えられます。心当たりあるものに優先順位を付けてチェックしてみてください。

プログラム先頭行のPerlのパス(#!/usr/bin/perlなど)の記述が正しくない。
- これはプロバイダによって記述が異なりますので、プロバイダへＥメールなどで直接尋ねるか、プロバイダが用意するCGIの設置手順書やホームページに書かれているはずですので確認してみてください。
- なおシェルの利用できるプロバイダの方は which perl とコマンドを打ち込めばそのパスが表示されます。
- また、Perlのパスは必ず先頭行になければなりません。その前に「改行」や「スペース｣行があってもだめですのでご注意ください。
FTPでの転送モードに誤りがある。
- FTPの転送モードには２種類あります。「テキスト(ASCII)モード」と「バイナリー(RAW)モード」です。
- CGIスクリプトやログファイル関連はほとんどのケースで「テキストモード」で転送します。「CGIスクリプト」と呼ばれるものはすべて「テキストモード」での転送ですので、間違いなく「テキストモード」で転送したかをFTPツールソフトの設定をご確認下さい。
- ごくまれにFTPソフトの不具合で、「テキストモード」の設定なのに実際には「バイナリモード」で転送してしまうバグが原因のことがあります。どうしてもうまくいかない場合には、FTPソフトを変えて転送してみるのも１つの方法です。
パーミッション（アクセス権）が正しくない
- パーミッション（アクセス権）の設定が正しくないと「サーバエラー」のエラーメッセージを出すプロバイダがあります。詳しくは第２項の「Permission denied というエラーメッセージが出ます」を参照下さい。
require文のパスが正しくない。
- 掲示板やチャットなどで日本語の投稿処理を扱うCGIスクリプトには必ず require './jcode.pl'; などという require文があります。ここで指定するパスが正しくないとサーバエラーになります。
- 大抵のCGIスクリプトで記述されているrequire文はデフォルト（初期値）で同一ディレクトリとしていますので、require文の対象ファイル（この例ではjcode.pl)を同一のディレクトリに置けば問題ありません。
スクリプトの修正時に誤って文法違反を起こしてしまっている。
- スクリプトを自分で修正した際に、誤って文法違反を起こしてしまう場合があります。例えば、行の最後の ; を取ってしまったり、タイトル部の記述などで、ダブルクオーテーションマーク(")の前にエスケープ記号(\)を付け忘れていたりする場合があります。
  →悪い例×： print "<font size="4" face="ＭＳＰゴシック">KenKen's BBS</font>\n";
  →良い例○： print "<font size=\"4\" face=\"ＭＳＰゴシック\">KenKen's BBS</font>\n";
- 文法チェックを行うには、シェルの使用できる環境の方は、そのスクリプトのところまでtelnetで移動して、以下のコマンドを打つことで文法エラーの発見を行うことができます。
  →　例：チェックするスクリプト名を lightbbs.cgi とするとき
  →　perl -c lightbbs.cgi
- また、自分のパソコンにPerlをインストールし、ローカル環境（自宅マシン）でチェックすることもできます。Windowsの方は、Active Perl を、Macの方は、Mac Perl を入手してインストールし、上記のコマンド ( perl -c xxx.cgi ) を打ち込むことで文法テストを行うことができます。
- Active Perlの入手法やインストール方法は、「自宅マシンWWWサーバ化計画」を参考にしてみてください。（ただし、質問は一切お受けしていませんのであしからずご了承ください）
- Perlで「文法チェッカー」を作成してみましたので、このツールで文法チェックを行うことができます。
  
  ユーティリティ > PerlChecker
シフトJISで特殊文字を使用している。

シフトJISの一部の文字を使うと文字化けをすることがあります。

例：― ソ欺圭構蚕十貼表予兔喀杤噂饅

$abc = "予想"; を $abc = '予想';　もしくは $abc = "予\想"; とシングルクォートにするか、文字化けする文字の後ろに \ をつけないといけません。
しかし、文字列の最後に上記の文字を使った場合は、シングルクォートでもサーバーエラーになってしまいます。

$name = '清水　圭';
$abc = 'メソメソ';

これらは「エラー」となりますので以下のように記述するといいでしょう。

$name = '清水　圭\';
$abc = 'メソメソ\';

* 以下のページも参考にしてみてください。
文字化け余話
 Shift-JISテキストを正しく扱う

2	Forbidden - You don't have Permission denied というエラーメッセージが出ます。

これは大まかには２つの原因が考えられます。

設定されたパーミッション（アクセス権）に実行権がない。
- パーミッションを755または705（実行可能なアクセス権）に設定して下さい。
- パーミッションの設定方法は、大抵はFTPソフトで行いますので、各ソフトのやり方にのっとって慎重に行って下さい。
  （参考：アクセス権について）
CGIファイルが、プロバイダ側の指定するディレクトリ（又はCGI専用サーバ）に置かれていない。
- プロバイダの指定する所定のディレクトリ（cgi-binディレクトリ等）かまたは、所定のCGI専用サーバに転送してください。

3	絶対パス（フルパス）と相対パスの違いは？

相対パスとは、あくまでも対象が自分の位置を起点としてみた位置関係を指します。

【相対パスの例】 public_html / index.html ...(1) | +-- cgi-bin / jcode.pl ...(2) | +-- bbs / bbs.cgi ...(3) | +-- member / chat.cgi ...(4) (3)から見た(1)の位置 [１つ上位の位置] → ../index.html (3)から見た(2)の位置 [平行の位置] → ../cgi-bin/jcode.pl (4)から見た(1)の位置 [２つ上位の位置] → ../../index.html (4)から見た(2)の位置 → ../../cgi-bin/jcode.pl

これに対して絶対パス（フルパス）とは、自分がどこにいても不変の位置を指します。ただし、フルパスには大きく２つの意味があるので注意が必要です。
1. / (スラッシュ)から始まる「フルパス」
2. http://から始まる「フルパス」
よくCGIスクリプトのログの記述法で、「フルパスで記述してください」とあるのは、大抵上記の例では、1. （/ からはじまるフルパス）をいいます。
（/ からはじまる）フルパスの求め方は以下の３とおりの方法があります。
1. シェル（telnetで自分のホームページ領域に入りUNIXコマンド使用可能）の使えるプロバイダであれば、「フルパス」を知りたいディレクトリで、pwd というコマンドを打ち込むとその「フルパス」が表示されます。
2. プロバイダへメールで直接たずねてみる。
3. ユーティリティのフルパスビューワー (fullpath.cgi) をダウンロードし、フルパスを知りたいディレクトリで実行すると「フルパス」が表示されます。

4	文字化けが生じてしまいます。

基本知識
1. 日本語の文字コードにはマシンによって大きく３種類のものが存在します。
2. また KENT WEB で配布するスクリプトはすべて Windows形式（シフトJIS）で表示されるように記述されています。
3. 従って、各パソコン上でスクリプトを編集する場合は別として、サーバへCGIファイルをFTP転送した場合「文字コードはシフトJIS」となるようにする必要があります。つまり、文字コードの相違が生じた場合に「文字化け」が発生してしまいます。
  
  基本ソフト文字コード
  
  Windows シフトJIS
  
  Mac シフトJIS
  
  UNIX EUC
その１：シフトJIS特有の文字化け
1. WindowsやMacitoshで「文字化け」する場合、以下のような特定の文字を使用する場合に発生します。
  
  申、噂、表、十、貼、などなど
2. この場合、\ というエスケープ文字を後につけて文字化けを防ぐことができます。
  
  【例】
  　print "表示する"; ... 文字化けする
  　print "表\示する"; ... 文字化けしない
3. 以下のページも参考にしてみてください。
  文字化け余話
   Shift-JISテキストを正しく扱う
その２：半角カナの使用は厳禁
1. 掲示板の投稿記事や、チャットの発言では、jcode.plを使った文字コード変換処理 を行いますが、このとき「半角カナ」を使用した投稿があると、文字化けしてしまうことがあります。
2. これはたとえば、シフトJISの半角カナが使用するコード領域が、EUCが使うコード領域と重なるため、jcode.plが文字コードの変換に失敗してしてしまうためです。
3. 従って、掲示板やチャットの使用時には「半角カナ」は厳禁であり、訪問者（投稿者）に対してもそのようにお願いをする必要があります。
その３：FTPソフトが自動変換していないか？
1. FTPソフトの設定で、転送するCGIスクリプトの文字コードを自動変換する機能が付いているものがありますが、ユーザの知らないうちにEUCコードに自動変換してしまうケースがあります。
2. 表示画面全体が文字化けしてしまうケースでは、この原因を疑ってみましょう。

基本ソフト	文字コード
Windows	シフトJIS
Mac	シフトJIS
UNIX	EUC

5	掲示板またはチャットを複数設置したい

この場合、２つの方法が考えられます。

CGIファイルを置くディレクトリが決められているプロバイダの場合

この場合、スクリプト名、ログファイル名、ロックファイル名をそれぞれ別のものに変更させる必要があります。(jcode.plのみ共通して使用できます）

【ディレクトリ／ファイル構成例】 public_html / index.html | +-- cgi-bin / jcode.pl ... これは共通 light.cgi ... １つ目の掲示板スクリプト light.log ... １つ目の掲示板ログファイル light2.cgi ... ２つ目の掲示板スクリプト light2.log ... ２つ目の掲示板ログファイル
【２つ目の掲示板スクリプトの設定例】 $script = './light2.cgi'; $logfile = './light2.log'; $lockfile = './light2.lock';

CGIファイルをどこにおいてもいいプロバイダの場合

この場合は、ディレクトリを分けて設置することがもっとも簡単で後々のメンテも楽です。

jcode.pl は共通して使用することが可能です。

【ディレクトリ／ファイル構成例】 public_html / index.html | +-- bbs / jcode.pl ... これは共通 | light.cgi ... １つ目の掲示板スクリプト | light.log ... １つ目の掲示板ログファイル | +-- bbs2 / light.cgi ... ２つ目の掲示板スクリプト light.log ... ２つ目の掲示板ログファイル
【２つ目の掲示板スクリプトの設定例】 require '../bbs/jcode.pl';